カラスとの知恵比べ

コミュニティスクール

陽が陰るころになると、南小学校はカラスで真っ黒になります。屋上から運動場、体育館の屋根、プールのフェンス、メタセコイアのてっぺんにいたるまで、数え切れないほどのカラスがやってきます。まるでカラスの学校です。

学童保育「あおぞらクラブ」のスタッフのみなさんからは、お迎えにいらっしゃる保護者の皆様の中にカラスが怖くて歩けないというお声があることもお聞きしていました。

私たちは、夕刻になると様々な対策を講じてみました。

① 教員が鷲のかぶり物をかぶってグランドを羽ばたきながら走ってみる。・・・驚くほど効果は見られませんでした。

② 動画サイトから鷹や鷲の鳴き声を再生し、校内放送で流してみる。・・・これは効果絶大でした。おびただしい数のカラスが空を埋め尽くして逃げていきました。しかし、数分後に舞い戻ってきてしまいました。

③ カラスが猛禽類に襲われた際のけたたましい鳴き声を放送してみる。・・・②よりも多くのカラスがパニックに陥りました。空はカラスが渦巻いています。しかし、数分後には舞い戻ったカラスがリラックスしてこちらを眺めていました。

そして、とうとう、本日は、鷹の形をした凧を購入し空に上げてみました。すると、なんということでしょう。カラスがほとんど見当たりません。効果絶大です。

ただ、偵察をするかのように1.2羽のカラスがやってきて、電線の上から様子をうかがっていました。

とても賢く、学習能力のあるカラスです。これからも知恵比べが続きそうです。本物の鷹が登場すればよいのですが・・・。