津島の達人への道① 浪合記を知っていますか。
津島には、津島のまちがどのようにできたかについて書かれた本があります。
『浪合記』(なみあいき)という本です。伝説では、江戸時代の有名な学者天野信景(あまのさだかげ)が高須(たかす:岐阜県海津市)藩で見つけました。その後、江戸時代を通して、最もよく読まれた歴史書(大河ドラマ)となりました。津島が、津島牛頭(ごず)天王社や尾張津島天王祭りの「まち」として全国的に有名であったため、読まれることになりました。
本の内容は、後醍醐(ごだいご)天皇の孫 尹良親王(ゆきよししんのう)とその子 良王君(よしたかぎみ)が、四家(大橋・岡本・山川・恒川)七党(堀田・平野・服部・鈴木・真野・光賀・河村)の十一名字の家臣を引き連れて信濃国浪合(しなののくになみあい 長野県阿智村)から津島にやってくるお話となっています。織田信長(おだのぶなが)や徳川家康(とくがわいえやす)の先祖も登場するというお話です。
このように「まち」がどのようにできたかについてくわしく書かれた本は珍しく、津島の古くからの歴史をあらわしています。
覚えましょう 浪合記・四家七党