心が置いてある

今日の南っ子

本日も外は雨。蒸し暑く、少し動けば汗がしたたり落ちる昇降口で、下駄箱のある土間にはいつくばって清掃に励む子がいました。小さな手のひらをいっぱいに開き、ぞうきんに力を込めて後ずさりしながら拭っています。たちまちに砂だらけになるぞうきんを何度もゆすぎながら、まるでその汚れが勲章であるかのようにすがすがしい表情を見せていました。土間が輝いています。

その隣では、下駄箱の靴を一つ一つ手に取りながら、奥の砂を手ぼうきで掻き出す子がいました。時折、長靴を逆さにして中に入った砂を落とす様子も見られました。

3年生の子どもたちです。集中しているために自ずと私語もありません。

下駄箱は「きれい」になりました。本当に「美しい」のはこの子たちの姿でした。

子どもたちが5時間目に向かった後、この下駄箱には、その隅々にまで子どもたちの心が置いてあるようでした。